社会課題解消に貢献

不動産を通じた
待機児童問題への取り組み

目先の利益より世の中に意味のあるものを。それが結局はお客様の利益にもなる。そうした私たちの価値観を象徴している案件のひとつが、既存不動産を保育園に転換した一連のプロジェクトです。

中古物件をリノベーションする場合、手っ取り早さだけを考えれば、オフィスや店舗にテナントとして入っていただくのが一番。しかし、立地、周辺環境、社会状況など諸条件を多面的に考えた時、必ずしもそれがベストな答えではないかもしれない、と私たちは考えます。

都心における待機児童問題は大きな社会課題。もし条件が適合する物件があれば、どこにでもあるテナントを入れ、早晩陳腐化してしまうリスクを負うより、社会課題の解決に貢献できる保育園に転換する方が、地域社会にとっても、お客様の資産形成という点でも、メリットが大きいのではと考えました。

東京・江東区豊洲の物件において、最初の機会が訪れました。老朽化した遊技場を解体し、新築の認可保育園「日生豊洲駅前保育園ひびき」に転換しました。

この成功を足掛かりに、続いて東京・飯田橋駅近く、千代田区高台の整形地に建つ、大型オフィス約1400坪の物件に取り組みました。その用途変更を進め、行政の支援を受ける認可保育園と認定こども園に転換。就園機会を創出するとともに、オフィス賃料とは次元の異なる安定収益を創造する、希少性の高い投資物件を生み出しました。

当地周辺は、有名校が集中する文教地区として子育て世帯に人気があり、周辺マンション居住者の方々にとって、待望の幼児教育・保育施設となりました。「グローバルキッズ飯田橋園」、「グローバルキッズ飯田橋こども園」の園内は子供達や父母の皆様の笑顔で溢れ、また全国の自治体からの見学者も絶えない現場となりました。

第三弾は東京・目黒区。築12年の元美術館を、0〜5歳児を早朝7時から受け入れ可能な認可保育園に転換。「アソシエ目黒おおとり保育園」として開園し、続いて池尻大橋の医大研修施設をコンバージョン(用途変更)し「アソシエ大橋保育園」として2019年4月オープンしました。朝の7時15分から夜の8時15分まで(延長保育)の保育が可能な当園は、都心部で働く親御様の心強い味方になっております。

さらに東京圏の主要ターミナル武蔵小杉駅近隣で、“レーサムイズム”が最も色濃く表れた案件を実現させました。元産婦人科ビルを再生し、幼児教育に強い思いをもつテナント様を誘致した事案です。

担当チームは収益の持続性を追求する中、大手事業者のみならず、確固たる教育理念のもと地域の支持を強く集めている事業者様を探し求め、多くの地域を訪ね歩いた結果、素晴らしい事業様と出会うことができました。

とはいえ、土地勘のない地域への進出は当該事業様にとってリスクの高い挑戦です。担当チームは事業者様のもとに何度も足を運び、安心して事業を開始していただける条件をひとつひとつ整え、最後には決断をしていただくことができました。

開園した「しらかし保育園」は、園児のご家族や周辺住民の方々、そして投資いただいたオーナー様まで、高くご評価をいただける結果となりました。

以上、当社が手がけた5物件において、幸いなことに合計700名近い児童の就園機会が創出されました。これからも、待機児童問題に限らず、「様々な社会課題に対して、不動産を通じて対応できることとは?」という視点を忘れず、多様な挑戦を続けてまいりたいと思います。

「豊洲の案件は、普通に飲食店やドラッグストアを入れる選択肢もありました。しかし、時代の要請が待機児童解消であることは明らかでした。長い目で考えた時、徐々に雑居化してしまうのと、意味のある存在として地域に根づくのと、どちらが良いか。お客様の保有資産と、街にとっての両面で。ご購入いただいたお客様は、数字のパフォーマンスだけでなく、計れない価値も含めて考えていただける方でした。」

野村勝(マーケティング室長)
※役職・部署名は2021年4月5日現在