新年ご挨拶

あけましておめでとうございます。

 私たちは、これまで子供の預け先に困る働く母親と地元の切実な声に耳を傾け続けてきました。「オフィスを保育園に活用したい」とのテナントの勇気に向き合いました。豊洲駅前の遊技場を保育園一棟ビルに一新し、千代田区一等地の大型オフィスビルを屋内50mトラック付き全天候型の認定こども園に用途変更し、その他クリニック、美術館、研修施設の保育施設への転換にも挑戦しました。その結果、目先の家賃水準にとらわれない長期安定資産となる保育園5施設を都内で創り出し、その未来価値に納得いただけるお客様との深いご縁をいただきました。

 また、京都市内を数ヶ月探索、古都風情あふれる京町家を収益物件化する知見も研究し、近隣の数十件の町内会を粘り強く説得して回りました。担当者の熱意を突破口に、築120年の伝統工芸職人の工房兼居宅の京町家と出会い、世界のセレブを迎える京都別邸に転換しました。古都の街並みを税金ではなく、環境負荷の低い民間投資で維持し続ける道筋に一石を投じたと思います。
 さらに「築90年新聞社ビルの登録文化財としての価値を後世に伝えたい」という前オーナーの心意気にも向き合いました。まず、先進文化の発信源となるテナントを受け入れるため、各階のテナント間の調整を図り、各階のコンクリート状態を検査、一階の仕切り壁を打ち抜き、耐震補強を進め、質感の高い既存の建具を丁寧に補修しました。この結果、質量ともにキャッシュフローを大幅に改善し、新たなオーナーの元にお届けした後も、基準適合認定の取得に向けて役所に何度もかけ合い説得を続け認定を取得し、新耐震基準を満たす建物として資産流動性も高めました。

保有資産が未来社会に適応し続けるため何が必要か?何を実現できるのか?思いを同じにするパートナーと共に考え行動し、多くの優れたテナント事業者との出会いを深めてきました。
 今後はさらに、物件を取り巻く地域からの食材調達、雇用創出、事業連携など、繋がりを深め、さらにアジア地域で活躍する海外テナントとの協業や、海外富裕層へも意味のある資産開発にも挑戦し、未来の皆様が安心し誇りをもてる資産を提供する会社を目指し続けます。

 未熟な自分ですが、かけがえのない仲間と共に、かかわる人々の喜びや苦しみを、ただの理解にとどめることなく、リアリティを持って受け止められるように努めてまいります。
今年も宜しくお願いします。

2021年元旦
代表取締役社長 小町 剛