
南青山の「余白の土地」を動かす。
表参道・骨董通りの喧騒を背に南へ数十歩いくと、静けさと緑に包まれた質感の高い居住エリアが現れます。
その商業と住宅のちょうど中間地点に、長らく駐車場として手つかずで残されていた敷地がありました。スケール的にマンション開発には割高で非効率。骨董通りから一歩奥まった立地であるため、一般的な商業施設としての投資回収も難しい。いわば、土地や建物から発想していては動かしようがない「都市の余白」のような土地。
私たちは、南青山エリアで積み上げてきたテナント様とのネットワークや知見を起点に、「この土地に最もフィットするテナントとは?」という問いを立て、ある海外高級ブランドのフラッグシップ拠点として一棟使いの余地があるのではないか、という可能性を描きました。当該ブランドの世界観とこの立地が持つ文脈との親和性を明確に見極めながら、独占的に誘致する提案を行なったのです。

ブランドと共にオートクチュールでつくる。
テナント様とは企画段階から深い協議体制を築き、ブランドのアイデンティティと建築計画を徹底的にすり合わせながら、ファサードデザイン、内外装のマテリアルの選定など、細部に至るまで最適なプランニングを行いました。
また、コストを抑えながら高級感を損なわないよう、素材や施工方法にも工夫を凝らし、ブランドの厳格な基準を満たすと同時に、当然ながら法的要件をクリアした建築計画を実現。その結果、普遍的な商業施設ではなく、ブランドの世界観を体現するオートクチュールな建物が完成しました。

余白に価値を生み、都市をアップデートする。
土地の特性とブランドの哲学を一点で結び、価値を凝縮させる。私たちレーサムが持つ独自の規模感と視点から生まれた本プロジェクトは、立地選定、デザイン、収益性のすべてにおいて成功を収め、ラグジュアリーブランドと共同開発というこれまでにない事例を築くことができました。
静かな都市の余白を、一流ブランドのフラッグシップストアへ。それは街並みを持続可能な方向へとアップデートすることにもつながります。レーサムが目指す都市との関わり方を示すプロジェクトとなりました。

物件概要 Summary
名称 | 南青山5丁目PJ |
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主要バリューアップ手法 | 新築開発 |
その他バリューアップ手法 | - |
築年 | 2025年1月 |
土地面積 | 約136坪 |
延床面積 | 約272坪 |
賃貸可能面積 | 約272坪 |
容積率(指定) | 200% |
階数 | 地上3階/地下1階 |
アセットクラス | 商業 |
物件購入年月 | 2023年7月 |
物件販売年月 | 2025年2月 |
物件販売額 | 20億円以上50億円未満 |