自動車部品製造を営むオーナーで、既存事業の収益の下支えと将来的にご子息の世代にも安定的な賃料収入が見込める不動産を確保したいとの思いで、海外ブランドも出店するような繁華性の高い商業一等地にある商業ビルを購入頂いたお客様がいます。

 そのビルで長く入居頂いていた1階テナントが退去することになったのです。

 そこでオーナーは、自ら趣味も兼ねて飲食店にトライしたいと相談にお見えになりました。本人は元々料理人でしたが、お父様の依頼で家業を継いだため、中断せざるを得なかった長年の夢を実らせたい思いがあったのです。

 当社はその思いに共感する一方、ご本人が自ら投資した物件の一部を自己の事業に供することは避けるべきであることを説明しました。(下記はその説明資料の一部です。クリックすると拡大します。)

 

 「1つの物件で投資と実需での飲食業を兼ねることが出来ればわかりやすい」「外部に家賃を払うくらいなら自己使用した方が良い」という思いが、こんなに大きな損失を生じさせることになり、この物件は純粋に投資として所有し、寧ろ飲食業は他の物件を賃借することでこれだけのリターンが得られることをオーナーも実感されました。投資リターンを趣味で消費しても良いし、元手にして物件を新たに賃借してこだわりの飲食店舗を開店されるほうが、より充実した自分の夢を実現することができると分かり、目下我々と一緒に飲食店舗の出店計画を練っています。

 不動産にかける思いは必ずしもひとつではないことが多いのですが、一つの不動産で実現できる思いには限りがあり、それらは相反することも多々あります。お客様と共に思いを整理し、不動産ごとに正しく判断出来るようにアドバイスすることがお客様の収益の最大化や思いの実現に寄与しています。