一般的な相続の仕組みで相続を行わず、一次相続(夫若しくは妻のいずれかが亡くなった)時に「相続放棄」を選択することで、相続税を最大約26%も節税できるケースがあります。

それは、古くから事業を営み一定の財産を築いたあるお客様の相続税対策の検討が発端でした。そのお客様の奥様は歴史のある家系のご子息であり、ご主人と同等の財産を持っていたため、ご両親の相続により一定の資産を受け取ったことで更に相続税対策の必要性が高まっていたのです。

【当時のご夫婦の資産状況】
(単位:百万円)

一般的な相続の仕組みにおいて、このご夫婦の場合、本人死亡に伴う一次相続及び奥様死亡に伴う二次相続を法定相続にて行う場合、相続税は合計137百万円発生し、逆に、奥様が先にお亡くなりになられ、続いて本人死亡のパターンを想定すると相続税は総額160百万円発生する計算になります。

ここで、具体的な相続税の対策をする前に、我々はこの仕組みでは一次相続時に配偶者に財産が移ることが、結果として相続税を増やし子供が受け取れる資産を減少させることになると考えたのです。よって、配偶者が受け取らず、直接子供に移転する「相続放棄」を選択することで、このご夫婦では最大約26%の相続税の節税が達成できることを突き止めました。(下図参照)

既成の手法や概念、先入観にとらわれず、「相続を放棄する」選択に気付いたことにより結果的に最適な節税対策を提案でき、お客様ご夫婦も目を丸くされていました。

【死亡の順番と想定相続額】